Radial Inventory System V3 説明書
This software is released under the MIT License, see LICENSE.txt.
このページは、BOOTHにて公開中の、VRChat向けアバターギミック「Radial Inventory System V3」の説明書です。
このバージョンは「VRCSDK3-AVATAR-2021.01.19.18.17」以降のSDK向けです!
お問い合わせとかはBOOTH経由がめっちゃうれしいです。TwitterのDMも開けてるけど見逃すことあるからご理解を!
説明
このプログラムは、VRChatのAvatars3.0にて、インベントリシステムを楽に構築するためのエディタ拡張です。対象となるオブジェクトを指定して、一定の操作を行うだけで、簡単にメニューからオブジェクトの切り替えが可能になります。
また、V3の新機能として、複数のオブジェクトをまとめて有効化/無効化したり、指定オブジェクトのマテリアルを変更することなども可能です!
導入方法
先に「Avatars3.0用のVRCSDK3」を導入してから、同梱している「RadialInventory.unitypackage」をインポートして下さい。
Unityのメニューバー(FileとかEditとかがある所)に「Radial Inventory」という欄が出来て、その中の「RISV3 Editor」を押した後にこのようなウィンドウがでたら導入完了です。
使い方(Simpleモード)
Simpleモードでは、単一オブジェクトの有効/無効を切り替えるのみのメニューを作成できます。(Radial Inventory System V2と同じです。)
「1」の+ボタンでグループを追加、「2」の+ボタンでプロップを追加、追加したプロップに有効/無効を切り替えたいオブジェクトを登録することで設定が完了します。
「排他モード」を有効にすると、グループ内でプロップを1つのみ有効化できるようになります。
どれかのプロップグループ内の他のオブジェクトは無効化されるため、洋服のような同時に有効化されたくないものを登録している場合に使用して下さい。
逆に、無効にした場合は「リセットあり」と「リセットなし」を選ぶことが可能です。
リセットありの場合は、グループのプロップ数の最大が7個になる代わりに、グループのメニューにリセットボタンを追加します。
これは、グループ内のプロップすべてを初期状態にするボタンです。
Simpleモードでは、プロップに3つのオプションが存在します。
「デフォルトで表示」を有効にすると、初期状態が有効状態になり、リセットなどをしたときにプロップを有効にしたままにできます。
「切り替えのローカル化」を有効にすると、プロップの有効状態が自分の見た目のみで変化するようになります。
「有効状態の保存」を有効にすると、プロップの有効状態がワールドを移動したときや、クライアントを再起動した時に保持されるようになります。
『1』の「使用メモリ欄」では、緑が既存のExpressionsParameterの使用メモリ、青の部分でRISV3が追加する分の使用メモリを確認できます。
使用メモリが128をオーバーした場合、RISV3は適用できなくなるため、既存のExpressionsParameterを編集してパラメーター使用数を減らすか、RISV3で操作するプロップの数を減らして下さい。
『2』ではオプションの切り替えをすることができます。
- 「Write Defaults」は、使用している他のギミックに合わせて切り替えて下さい。(これがFXレイヤー内で統一されていない場合、表情がおかしくなるなどの不具合が発生する可能性があります。)
- 「パラメーターの最適化」は、未使用パラメーターや空欄パラメーターを削除して、残メモリの容量を上げる機能です。基本的にONにして下さい。
- 「デフォルトで表示」は、RISで管理しているオブジェクトのアクティブを、プロップの初期状態と同じに変更する機能です。ShieldLevelにてAnimationを無効化されていてRISが動かなかった時に、服がすべて表示されてしまうようなことや、初期状態の設定を間違えて、えちえち姿でパブリックを闊歩してしまうような問題を防ぐことができます。しかし、VirtualLens2のカメラなどに使用するとVirtualLens2の動作がおかしくなるなどのバグがあるため、必要に応じてOFFにしてください。
『3』には現在存在しているエラーが表示されています。これがある場合、RISの適用ができなくなるため、エラーを確認して修正した上で適用してください。
『4』のボタンを押すことで、RISをアバターに組み込む、組み込んだものを消すといった操作ができます。
使い方(Advancedモード)
まず、Advancedモードでは、「グループ」が「メニュー」という単位になります。
これは、(後述しますが)異なるメニュー間でSimpleモードの排他モードを使用する「排他グループ」機能というものが存在するためです。
メニュー設定に存在するAdvancedモード固有の設定は以下のとおりです。
- 『基礎メニュー』 これに手動で作成したメニューを登録することで、RISがそれをコピーしたものに追加してプロップ切り替えボタンを追加するようになります。
RISのメニューに追加でボタン等を配置したい場合に使用して下さい。(基礎メニューのボタン数に応じてプロップ最大数が減少します。)
プロップ設定に存在するAdvancedモード固有の設定は以下のとおりです。
- 『排他グループ』 これをNone以外に設定したとき、同じグループ内で1つのみしか有効化(デフォルトで表示が有効になっている時は無効化)出来ないようにする機能です。これは、他のメニューをまたいで設定することができます。
- 『追加アニメーション』 ここに手動で作成したアニメーションファイルを登録することで、プロップの有効化/無効化時にアニメーションを再生することができます。(RIS V2のCustomAnimと違い、時間のかかるアニメーションを再生することも可能です。)
- 『オフタイマー』 これを有効にした上で、秒数の欄に任意の秒数(0~60秒 小数点可能)を入力することで、オブジェクトの有効状態が切り替わった時に指定秒数後に自動的に初期状態にリセットできるようになります。時間で消えるプロップなどにお使い下さい。
- 『マテリアル』 これに何らかのマテリアルを登録している場合、オブジェクトのアクティブを切り替えるのではなく、オブジェクトのマテリアルを切り替えるボタンに変更することができます。洋服のマテリアルを変更することで、オブジェクトを追加すること無く色の変更などが可能になります。
- 『オブジェクト一覧』 Advancedモードではオブジェクトが複数個指定できるようになります。これらは全てアクティブ状態やマテリアルの変更が同じように行われるため、バラバラのアクセサリを一括で無効化したい場合などに使うことができます。(もちろん、1つだけでも動きます。)
Advancedモードのプロップは、追加アニメーションかオブジェクトの「どちらか」が登録されていれば動作可能です。(どちらも設定されている場合もOK。 どっちも未登録はエラーが出ます。)
バグ報告
BOOTHの取引メッセージで宜しくお願いいたします。
バージョン情報
2020/08/08 – v1.0公開
2020/08/08 – v1.1公開
・ファイル構造を変更しました
・GameObjects及びSettingsの値も保存できるようになりました。
・Groupが1つの時は、RadialMainMenuから直接オブジェクトを切り替えられるようになりました。
2020/08/09 – v1.2公開
・Group内のPropが1つのみの場合、メインメニューにPropの切り替えボタンを直接配置するように変更しました。
・Group内のPropが1つのみの上、DefaultStatusがONの場合に、PropをOFFにできなくなる不具合を修正しました。
2020/08/10 – v1.3公開
・AnimatorControllerの情報が、Unityの再起動などで失われてしまう、とても致命的なバグを修正しました。
・Groupの名前を変更可能に仕様変更しました。
2020/08/19 – V 2.0公開
・設定方法を大幅に簡略化し、他のエディタ拡張とも使いやすくなりました。
・排他モード機能を追加し、グループ内でも個別にオブジェクトを切り替えられるようになりました。
・メニューアイコンを追加しました。
・グループとプロップのアイコンを設定できるようになりました。
2020/08/19 – V 2.1公開
・アバターに適用する際の軽微なバグを修正いたしました。
2020/09/09 – V 2.2公開
・ローカルモードを追加しました。
・カスタムアニメーション機能を追加しました。
・適用できない際に、適用できない理由を表示するようにしました。
2020/09/10 – V 2.3公開
・アバターをBuild&Publishした後に、RISの設定が見た目上のみクリアされてしまうバグを修正しました。
・再起動するとExpressionParameterの編集部分がもとに戻ってしまうバグを修正しました。
2020/09/10 – V 2.4公開
・PropのLocal機能を使ったときにTransition内のConditionのParameterが見つからなくなるバグを修正しました。
2020/12/18 – V 2.5公開
・特定のアバター下でフォルダが無限に生成されてしまうことがあるバグを修正。
・特定のエディタ拡張と併用すると設定のリストア時に壊れることがあるバグを修正。
2020/12/19 – V 2.6公開
・AvatarRootのゲームオブジェクト名が日本語+スペース+任意の文字の場合にフォルダが無限に生成されてしまうバグを修正しました。
2021/01/20 – V 2.7公開
・最新のSDKのパラメーターの仕様変更に仮対応。
・WriteDefaultsの使用の可否を変更できるように機能追加。
2021/01/22 – V 2.8公開
・一部のパラメーターの状態によって、パラメータに空きがないというエラーが出てしまうバグを修正しました。
・WriteDefaultsとSaveParameterのチェック状態が保存されないバグを修正しました。
・最新のSDKのパラメーターの仕様変更に仮対応。
・WriteDefaultsの使用の可否を変更できるように機能追加。
2021/05/21 – V 3.0公開
・大幅アップデートを施して、機能を一新しました。
2021/05/21 – V 3.1公開
・初回起動時のみ言語ファイルが取得できないバグを修正。
2021/05/26 – V 3.2公開
・非対応ランゲージでエラーが発生する問題を修正
2021/06/09 – V 3.3公開
・排他モードに、V2までの挙動と同じにする機能を追加しました。(オフにするのではなくデフォルトへフォールバックするような挙動)
・Advancedモード時に、Prop名が未設定の時にTargetObjectsの名前を使用するように仕様変更しました。
・Advancedモードにリセットボタンを追加する機能を実装しました。
・マテリアル切り替え機能が正常に動作しない不具合を修正しました。
2021/06/10 – V 3.4公開
・V2排他モードの挙動がおかしくなっていたものを修正
・プロップ設定の「デフォルトで表示」と、RadialInventoryのメイン設定の「デフォルトで表示」が名前被りをしていたのを修正。
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